中日新聞 三重版
machikado information
 
2007F・ニッポン最終戦!激戦を締めくくる鈴鹿バトル始まる!!
 国内最高峰レース全日本選手権フォーミュラ・ニッポン。2007シーズンも第9戦鈴鹿ラウンドで幕を閉じることになったが、その最後の戦いがシーズン中最も熱いものとなった。チャンピオン争いが最終戦までもつれ込み、しかもB・トレルイエ、小暮卓史、松田次生の3人が4ポイント差の中にひしめく大接戦。先にゴールした方が栄冠を手にするといった状況だ。さらにはアメリカのIRL(インディレーシングリーグ)シリーズのトップドライバー、トニー・カナーンの参戦も決定。タイトル争い、カナーン対国内トップ選手の争いと、最終戦鈴鹿は国内レース史に残る1戦となりそうだ。
B・トレルイエか!小暮卓史か!
松田次生か!?
大接戦のチャンピオン
争いが鈴鹿で決着する
 昨年は星野一義監督率いるインパル勢がシリーズを席巻。4勝を記録したB・トレルイエ(モバイルキャスト・チームインパル)が初のシリーズチャンピオンを獲得。チームメイトの松田次生が1勝、2位3回を記録してランキング2位となった。今年も本山哲(アラビアンオアシス・チームインパル)を含めたインパル勢がリードすると思われた。事実開幕戦はトレルイエ、松田の1―2フィニッシュ。鈴鹿で行われた第2戦は本山、松田の1―2フィニッシュと、まさに圧倒的強さだった。だがその状況が大きく変わったのが第3戦。現役時代は星野監督の最大のライバルであり、日本人で初めてF1フル参戦をはたした中嶋悟監督率いる、PIAAナカジマの小暮卓史が優勝したのだ。それもただ単に勝ったのではない。松田、本山のインパル勢を豪快に抜き去っての圧勝。ここから流れが変わった。本山が第5戦鈴鹿で2勝目を飾ったが、表彰台は数多くあるものの、結局インパル勢の優勝はここまで。逆にナカジマ勢は第7戦で小暮が予選PP(ポール・ポジション)から今季2勝目。第8戦では小暮が連続PP。チームメイトのL・デュバルが2番手につけ、決勝もこのままフィニッシュ。予選、決勝ともに1位、2位を独占する圧勝。インパル勢はトレルイエが3位に食い込むのがやっとだった。
わずか4ポイント差に3人がひしめく大接戦
 この結果、1勝止まりだが確実に上位入賞を重ねたトレルイエが45ポイントを獲得。3勝を記録した小暮が急追して41ポイント。優勝こそないが表彰台4回を記録した松田が同じく41ポイントで最終戦を迎えることになったのだ。その差4ポイント、F・ニッポンは優勝から8位まで10―8―6―5―4―3―2―1とポイントが与えられる。トレルイエは小暮が優勝した場合は2位に、松田が優勝した場合は3位(同ポイントだが上位入賞回数の差で決まる)に入ればタイトル獲得となる。トレルイエ有利だが、その舞台が鈴鹿ということがタイトルの行方を混沌とさせる。トレルイエは昨年の最終戦から鈴鹿では3戦連続リタイアと結果を残していないのだ。逆に松田は昨年の最終戦から鈴鹿で3戦連続予選PPを獲得しており、絶対の自信をのぞかせる。小暮は今季鈴鹿では3位と17位だが、なによりも自身、そしてチームに勢いがある。第7戦、8戦での速さを見せられれば誰も追いつけない。つまり3人が横一線に並んだと言っていい状況。まさに歴史的なバトルが展開されそうだ。最後に勝敗を決めるのは、タイトルへの誰にも負けない強い思いなのかもしれない。
アメリカIRLのトップドライバー、
トニー・カナーン、
F・ニッポンに初参戦
時速400キロを超えるスピードで争われるアメリカのトップレース、IRL(インディレーシングリーグ)シリーズ。 毎年栃木県のツインリンクもてぎで、そのうちの1戦が行われ、日本でも広く知られたレースだ。なんと今年このもてぎ戦で優勝を飾ったトニー・カナーンが鈴鹿に乗り込んでくる。ブラジルの英雄と言われ、04年に同シリーズのチャンピオンに輝いたトップドライバーだ。IRLはオーバル(楕円形)コースを中心に争われ、スピードを追求するもの。日本とは大きく違うし、鈴鹿を走るのも、F・ニッポンマシンに乗るのも初めて。 選手たちは「日本の最高峰はそんなに甘くない」と言いたいだろうが、カナーンはヨーロッパでのレース経験も豊富で、鈴鹿のようなコースも走り慣れているのだ。カナーンが尊敬するのはブラジルの英雄、故アイルトン・セナ。そのセナが走った、そして勝利した鈴鹿を走ることは特別な意味がある。IRLトップの速さを見せつけてくれそうだ。
 

Copyright (C) The Chunichi Shimbun, All Rights Reserved.
本ページ内に掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます