「羊の皮をかぶった狼」と形容され、これまで数々の記録を打ち立ててきた伝説の名車GTーRが、今年5年ぶりにレースシーンに復活すると、いきなりライバルを圧倒。
開幕戦鈴鹿で本山哲/B・トレルイエ組、M・クルム/柳田真孝組が1ー2フィニッシュを記録すると、第2戦で本山組が2連勝。松田次生組がこれに続き、またも1ー2フィニッシュ。
第3戦こそSC430の立川祐路/R・ライアン組に優勝を譲ったものの、第4戦はまたもGTーRのJP・デ・オリベイラ/荒聖治組が優勝と、まさに敵なしの強さだ。
だがこのままGTーRの独走を許すわけにはいかない。第5戦で反撃の狼煙をあげたのが、昨年のシリーズを最速で駆け抜けたNSX勢だった。
昨年最多の5回の予選PP(ポール・ポジション)を記録した童夢NSXの道上龍/小暮卓史組が今季初のPPを獲得すると、リアルNSX金石勝智組、昨年のチャンピオンチームARTANSXのR・ファーマン組が続き、予選3番手までを独占。決勝もNSX同士のトップ争いが展開され、道上組が今季初優勝を飾ったのだ。
そして迎えるポッカ1000q、NSX勢にとってはGTーRの勢いを止める絶好のチャンス。と言うのも通常スーパーGTは300qのレース距離で争われるが、ポッカ1000qはその3倍以上の距離を走り通さなければならない。速さと耐久性、相反する二つの要素を高い次元で両立させなければならないのだ。
ポッカ1000qが現在のGTマシンで争われるようになった99年から昨年までの9年間でNSXは4勝を記録。昨年は脇阪寿一組SC430が優勝しており、ともに実績は十分。
対してGTーRは初めて臨む1000qレース。当然耐久性向上の対策は行っているが、やはり未知なる部分が多いのだ。
実績のあるNSX陣営、そしてSC430陣営がGTーRの動きに惑わされず、自分たちの走りに徹すれば優勝をぐっと手元に手繰り寄せることができる。
そして終盤戦に向けて主導権を握ることができるのだ。今年もポッカ1000qがシリーズの行方を左右することになった。 |
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(上)第5戦で優勝しランクトップに躍り出た道上龍/小暮卓史組NSX
(左)5戦で優勝しいよいよ反撃の狼煙を上げた道上龍
(右)第5戦で優勝しランク首位に立った小暮卓史 |
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| (左)シーズン序盤をリードした本山哲/B・トレルイエ組GT-R(右)本山哲 |
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| (左)第3戦で優勝した立川祐路/R・ライアン組SC430(右)立川祐路 |
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(左)昨年度のチャンピオンのR・ファーマン
(右)第5戦で予選3番手を獲得した昨年度のチャンピオンチームARTA NSXの伊沢拓也 |
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